ととのかんそう。
さとーす、めそです。
余震がいまだ収まらない中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、そんな地震関連のアレコレは前回のエントリで
お話させていただきましたので、今週は予告どおりに
主にこちらの話題でも。
現在絶賛フリー公開中のエセオカルト18禁ガチ百合ノベル
「彼女と彼女と私の七日」、通称「ととのか」の感想雑記をお届けします。
あ、でも私、実は感想とか書くの超苦手なんです。
いちおうネタバレの配慮はしてありますが
それ以外の部分については、おかしな書き方をしていたり
まあいろいろとあるかもしれません。
どうぞお含み置きの上、ご笑覧いただければと。
しかも無駄に長いよ! 語り口も変だよ! そんな感じで!
●ストーリー・シナリオ
ストーリー概要は
というもの。
そして、その解明すべき七不思議というのは
「学園内で性的交渉を行っている生徒を覗き見する幽霊がいるらしい」
という胡散臭さ全開の代物なのだから、さあ大変。
現代科学に対して現代魔法。魔法学園という舞台。
そしてその魔法⇔科学という対立図式の中に
「オカルト」という、存在すら不確かな現象を混ぜ込んで
物語は女の子と女の子でしかもインモラルな関係を追求していく。
しかし、そういったSF的な要素をふんだんに盛り込みつつも
シナリオでは、主人公である絢子の心の葛藤が詳細に描かれていく。
友人である杏奈の意外な一面(同性愛者であること)を知った後
杏奈がどうして「そうなってしまったのか」を気にする絢子。
杏奈と同じく同性愛者にして、しかも覗き見趣味な幽霊・雅の存在に
頭を悩ませながらも、杏奈の真意、そして「幽霊/オカルトとは何か?」
ということを七日間の中で探求していく――というのが作品のおおまかな流れ。
で、この作品。そのバランスの取り方がめちゃくちゃ上手い。
魔法/科学/オカルト/同性愛者、という四つの要素が
お互いに邪魔することなくしっかりと混じり合っている印象を受けた。
こうして、要素ばかりを詰め込んだ作品にありがちなパターンとしては
結局すべてが回収されることなく尻すぼみのまま終わるというものだが
この作品には、そういった妥協の類、その一切が存在しない。
ラスト付近で物語は選択肢を交え、杏奈と雅、二人のルートに分岐する。
どちらも非常に見ごたえがあり、それぞれのキャラクターごとに
絢子との「これから」について示唆的な回答を与えてくれる結末だ。
●キャラクター・グラフィック
グラフィックに関しては、溜息が出るほどに美しい。その一言に尽きる。
なのでキャラクターごとに感想を。
・折原絢子/CV:椎那天
元気系無鉄砲的隠れM主人公。しかもドM。
物語を司るメインキャラクターにして周囲巻き込み型。
特徴的な思考方法とありえない行動力で、周りのひとを巻き込む巻き込む。
語り口にも特徴的な台詞が多く、中の人である椎那さんの好演が光る。
・網城杏奈/CV:涼貴涼
杏奈様マジ杏奈様。真性Sにしてレズビアン。
物語の鍵を握るキーパーソンのひとり。ぶっちゃけドメインヒロイン。
ハイスペックキラーマシーン(女殺し的な意味で)。たまに照れるのが超可愛い。
硬軟併せ持つ涼貴さんの演技が素晴らしい。演技に幅のある実力派。
・青戸雅/CV:kokko
覗きが趣味の変態幽霊。でも誇らしげ。さらに変態。
どこを切っても変態という言葉しか出てこない立派な変態。でもキーパーソン。
終始明るいキャラクターだが、積み重ねてきた年輪か、どこか達観した雰囲気もある。
そんな雰囲気のあるキャラクターを、kokkoさんは情感たっぷりに演じ切っていた。
・石待小牧/CV:朝倉小春
杏奈様要員その1(失礼)。毒舌おチビちゃん。ピンク髪(ウェーブ)。
可愛らしい外見とは裏腹に、けっこうイイ性格をしている。
絢子とのお勉強シーンは作中ではかなり平和な一幕である。小牧かわいいよ小牧。
・久坂万里乃/CV:板崎真央
杏奈様要員その2(失礼)。癒し系隠れS。次期杏奈様候補生(選抜)。
ただの脇役かと思いきや……? 実はけっこうスゴいんです。
個人的には絢子とくっついて欲しいひとNo.1。YOUたちもうつきあっちゃいなYO!
ファティエット/CV:貴坂理緒
ファティエット? ……ああ、あの本から出てくるひとね。
ふたなり? ……え、なんでしたっけそれ。自爆でしたっけ。
淫魔の姫君は、今日も元気に飼われています。
――以上。HPのキャラクター紹介にあるキャラクターについてひととおり網羅。
個人的にいちばん好きなのは杏奈様……と思いきや絢子。
>私みたいな天才の視野は凡人には理解できなくて当然であるからな
たぶん中の人補正。ハマりすぎていて逆にこわい。脳内再生が止まらない。
紹介にはないけれど、サブキャラでは絢子の母である皐がお気に入り。
絶対お母さんに見えないひとランキング第一位。
●ゲームスクリプト・動的演出
まず、よく動く。
そしてただ動くだけではなく、ぬるぬる動く。
立ち絵の動かし方ひとつ取っても、動きに慣性を持たせており
「キャラクターが動いている」実感をプレイヤーに与えてくれる。
日付・場面の変わり目ごとに挿入される
アイキャッチ(というには豪華すぎる動的演出)は
毎回異なる動画パターンを用いるという徹底ぶり。
その動画センスはOP動画にも如何なく発揮されており
それぞれのキャラクターにスポットを当てるとともに
物語世界の広がりを感じさせてくれる。
スクリプト担当・ひなたゆゆきさんの力が随所でおーぱーちゅ。
見事な出来栄えと呼ぶより他にない。ぱんつ職人の真骨頂(褒めてます)。
●音楽
劇中BGM全25曲、うちOP/EDボーカル主題歌。
しかも全曲オリジナルというトンデモ仕様。
このすごさを映画で喩えるとしたら
上映時間2時間のつもりで劇場に入ったら
結局4時間超のフィルムで、しかも上映後に主演俳優による
舞台挨拶まであった、くらい、すごい(わかりづらい)。
エロゲーにおいて音楽というのは非常に重要な
位置を占める部分で、たとえば胸にぐっとくるシーンでも
音楽ひとつで泣けたり泣けなかったりすることが多々ある。
個人的なお気に入り楽曲はドタバタシーンの「Warning!」。
ボーカル曲ではOPの「7days」の疾走感が良い雰囲気。
クリア後のタイトル画面で流れる「彼女と彼女と私のこれから」は
このゲームを象徴する楽曲と言えるのではないだろうか。
●総評
長くフリーゲーム史に残ってほしいガチ百合ゲー。
シナリオ/グラフィック/スクリプト/音楽
どれをとっても文句のつけようが何ひとつない。
百合好きのひとも、そうでないひとにも
ぜひともプレイして欲しい。
もし、こういうゲームが話題にならなかったとしたらもう
フリー配信することに価値はない――と、そんな風にさえ思える一作。
――と、いうところで、以上「ととのか」の感想でした。
んー、批判趣味な私としては珍しくベタ褒めのような気がしますが
実際、褒めるところしか見当たらない稀有な作品なんですよ。
それはおそらく、このゲームがしっかり
ユーザーのことを考えて作られている、からだと思うのですが
このあたり語りはじめると確実にウザくなるので、今回はここまでで。
とにかく、お暇とお時間がございましたら
ぜひぜひプレイしてみてください。きっと楽しめることウケアイですよ。
プレイ時間はだいたい10時間程度だと思います。
このあたり、プレイ時間を測定する機能も実装されているので
プレイ後に確認してみてもおもしろいかもしれませんね。
それでは、今週はこのあたりで。
来週の内容は未定です。
2周年記念の麻衣ちゃんの絵とか、早く描きたいものですが……はてさて。
余震がいまだ収まらない中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、そんな地震関連のアレコレは前回のエントリで
お話させていただきましたので、今週は予告どおりに
主にこちらの話題でも。
現在絶賛フリー公開中のエセオカルト18禁ガチ百合ノベル
「彼女と彼女と私の七日」、通称「ととのか」の感想雑記をお届けします。
あ、でも私、実は感想とか書くの超苦手なんです。
いちおうネタバレの配慮はしてありますが
それ以外の部分については、おかしな書き方をしていたり
まあいろいろとあるかもしれません。
どうぞお含み置きの上、ご笑覧いただければと。
しかも無駄に長いよ! 語り口も変だよ! そんな感じで!
●ストーリー・シナリオ
ストーリー概要は
魔法学園に通うオカルト研究会の会長・折原絢子が
学園七不思議を解き明かし、研究会の存続を計るが――?
というもの。
そして、その解明すべき七不思議というのは
「学園内で性的交渉を行っている生徒を覗き見する幽霊がいるらしい」
という胡散臭さ全開の代物なのだから、さあ大変。
現代科学に対して現代魔法。魔法学園という舞台。
そしてその魔法⇔科学という対立図式の中に
「オカルト」という、存在すら不確かな現象を混ぜ込んで
物語は女の子と女の子でしかもインモラルな関係を追求していく。
しかし、そういったSF的な要素をふんだんに盛り込みつつも
シナリオでは、主人公である絢子の心の葛藤が詳細に描かれていく。
友人である杏奈の意外な一面(同性愛者であること)を知った後
杏奈がどうして「そうなってしまったのか」を気にする絢子。
杏奈と同じく同性愛者にして、しかも覗き見趣味な幽霊・雅の存在に
頭を悩ませながらも、杏奈の真意、そして「幽霊/オカルトとは何か?」
ということを七日間の中で探求していく――というのが作品のおおまかな流れ。
で、この作品。そのバランスの取り方がめちゃくちゃ上手い。
魔法/科学/オカルト/同性愛者、という四つの要素が
お互いに邪魔することなくしっかりと混じり合っている印象を受けた。
こうして、要素ばかりを詰め込んだ作品にありがちなパターンとしては
結局すべてが回収されることなく尻すぼみのまま終わるというものだが
この作品には、そういった妥協の類、その一切が存在しない。
ラスト付近で物語は選択肢を交え、杏奈と雅、二人のルートに分岐する。
どちらも非常に見ごたえがあり、それぞれのキャラクターごとに
絢子との「これから」について示唆的な回答を与えてくれる結末だ。
●キャラクター・グラフィック
グラフィックに関しては、溜息が出るほどに美しい。その一言に尽きる。
なのでキャラクターごとに感想を。
・折原絢子/CV:椎那天
元気系無鉄砲的隠れM主人公。しかもドM。
物語を司るメインキャラクターにして周囲巻き込み型。
特徴的な思考方法とありえない行動力で、周りのひとを巻き込む巻き込む。
語り口にも特徴的な台詞が多く、中の人である椎那さんの好演が光る。
・網城杏奈/CV:涼貴涼
杏奈様マジ杏奈様。真性Sにしてレズビアン。
物語の鍵を握るキーパーソンのひとり。ぶっちゃけドメインヒロイン。
ハイスペックキラーマシーン(女殺し的な意味で)。たまに照れるのが超可愛い。
硬軟併せ持つ涼貴さんの演技が素晴らしい。演技に幅のある実力派。
・青戸雅/CV:kokko
覗きが趣味の変態幽霊。でも誇らしげ。さらに変態。
どこを切っても変態という言葉しか出てこない立派な変態。でもキーパーソン。
終始明るいキャラクターだが、積み重ねてきた年輪か、どこか達観した雰囲気もある。
そんな雰囲気のあるキャラクターを、kokkoさんは情感たっぷりに演じ切っていた。
・石待小牧/CV:朝倉小春
杏奈様要員その1(失礼)。毒舌おチビちゃん。ピンク髪(ウェーブ)。
可愛らしい外見とは裏腹に、けっこうイイ性格をしている。
絢子とのお勉強シーンは作中ではかなり平和な一幕である。小牧かわいいよ小牧。
・久坂万里乃/CV:板崎真央
杏奈様要員その2(失礼)。癒し系隠れS。次期杏奈様候補生(選抜)。
ただの脇役かと思いきや……? 実はけっこうスゴいんです。
個人的には絢子とくっついて欲しいひとNo.1。YOUたちもうつきあっちゃいなYO!
ファティエット/CV:貴坂理緒
ファティエット? ……ああ、あの本から出てくるひとね。
ふたなり? ……え、なんでしたっけそれ。自爆でしたっけ。
淫魔の姫君は、今日も元気に飼われています。
――以上。HPのキャラクター紹介にあるキャラクターについてひととおり網羅。
個人的にいちばん好きなのは杏奈様……と思いきや絢子。
>私みたいな天才の視野は凡人には理解できなくて当然であるからな
たぶん中の人補正。ハマりすぎていて逆にこわい。脳内再生が止まらない。
紹介にはないけれど、サブキャラでは絢子の母である皐がお気に入り。
絶対お母さんに見えないひとランキング第一位。
●ゲームスクリプト・動的演出
まず、よく動く。
そしてただ動くだけではなく、ぬるぬる動く。
立ち絵の動かし方ひとつ取っても、動きに慣性を持たせており
「キャラクターが動いている」実感をプレイヤーに与えてくれる。
日付・場面の変わり目ごとに挿入される
アイキャッチ(というには豪華すぎる動的演出)は
毎回異なる動画パターンを用いるという徹底ぶり。
その動画センスはOP動画にも如何なく発揮されており
それぞれのキャラクターにスポットを当てるとともに
物語世界の広がりを感じさせてくれる。
スクリプト担当・ひなたゆゆきさんの力が随所でおーぱーちゅ。
見事な出来栄えと呼ぶより他にない。ぱんつ職人の真骨頂(褒めてます)。
●音楽
劇中BGM全25曲、うちOP/EDボーカル主題歌。
しかも全曲オリジナルというトンデモ仕様。
このすごさを映画で喩えるとしたら
上映時間2時間のつもりで劇場に入ったら
結局4時間超のフィルムで、しかも上映後に主演俳優による
舞台挨拶まであった、くらい、すごい(わかりづらい)。
エロゲーにおいて音楽というのは非常に重要な
位置を占める部分で、たとえば胸にぐっとくるシーンでも
音楽ひとつで泣けたり泣けなかったりすることが多々ある。
個人的なお気に入り楽曲はドタバタシーンの「Warning!」。
ボーカル曲ではOPの「7days」の疾走感が良い雰囲気。
クリア後のタイトル画面で流れる「彼女と彼女と私のこれから」は
このゲームを象徴する楽曲と言えるのではないだろうか。
●総評
長くフリーゲーム史に残ってほしいガチ百合ゲー。
シナリオ/グラフィック/スクリプト/音楽
どれをとっても文句のつけようが何ひとつない。
百合好きのひとも、そうでないひとにも
ぜひともプレイして欲しい。
もし、こういうゲームが話題にならなかったとしたらもう
フリー配信することに価値はない――と、そんな風にさえ思える一作。
――と、いうところで、以上「ととのか」の感想でした。
んー、批判趣味な私としては珍しくベタ褒めのような気がしますが
実際、褒めるところしか見当たらない稀有な作品なんですよ。
それはおそらく、このゲームがしっかり
ユーザーのことを考えて作られている、からだと思うのですが
このあたり語りはじめると確実にウザくなるので、今回はここまでで。
とにかく、お暇とお時間がございましたら
ぜひぜひプレイしてみてください。きっと楽しめることウケアイですよ。
プレイ時間はだいたい10時間程度だと思います。
このあたり、プレイ時間を測定する機能も実装されているので
プレイ後に確認してみてもおもしろいかもしれませんね。
それでは、今週はこのあたりで。
来週の内容は未定です。
2周年記念の麻衣ちゃんの絵とか、早く描きたいものですが……はてさて。
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「LEAVEs.」レビュー
はい、本日二度目のご挨拶。めそです。
それじゃあまあ、前回の雑記でお話した、「LEAVEs.」のレビューです。
めそはレビューに私情が入りすぎるので、いわゆる面白いレビューではないと思います。
面白いレビューでしたら、定評のある久住女中本舗さんのレビューで決まりですね。
あ、そういえば「Might」もレビューをしていただいていました(^^ >あざとい宣伝
さて、それではそのような感じで、以下ネタバレオンリー&プレイ前提で進めて行きますので、構わない、という方のみ「続きを読む」をクリックして下さいませー。
それじゃあまあ、前回の雑記でお話した、「LEAVEs.」のレビューです。
めそはレビューに私情が入りすぎるので、いわゆる面白いレビューではないと思います。
面白いレビューでしたら、定評のある久住女中本舗さんのレビューで決まりですね。
あ、そういえば「Might」もレビューをしていただいていました(^^ >あざとい宣伝
さて、それではそのような感じで、以下ネタバレオンリー&プレイ前提で進めて行きますので、構わない、という方のみ「続きを読む」をクリックして下さいませー。
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